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特集2 □ 2007 World YoYo contest □ |
2007年8月2日から4日の3日間、アメリカ・フロリダ州オーランドでヨーヨーの世界大会が行われた。
日本から飛行機で約14時間。時差は大体-13時間だ。
各国から選りすぐりの選手が参戦し、日本からも5月の全国大会でシード権を得た選手の他、各地方からTOPクラスの選手がこぞってオーランドに集結した。
参加国はアメリカ、日本、中国、ブラジル、ドイツなど会場に掲げられた国旗は17にも及ぶ数だ。
日本勢は7/31、8/1に会場であるに到着し、アメリカの空気に若干戸惑いながらも大会に向けてホテル内の施設を使い練習に励んでいた。
フロリダ州オーランドは、この時期になると毎日のようにスコールが降り、気温は正午過ぎには30度を超え湿気も高い為、日本の都心部と同じような暑さにみまわれる。しかも日照時間もずれており、日の出は朝の6時頃、日の入りは大体、夜の9時頃になる。
実際、大会が行われている場所はホテル内のホールだが、ホテル内がまた寒い!外と中の気温差は20度はあるだろうと思うくらいホテル内は冷房が効いている。とにかく日本人からしてみれば時差と気候の変化で身体の管理が崩れがちになる事間違いなしだ。
8/2 大会初日。
昨日早めに寝たせいもあり、私は朝の3時頃から会場にいた。
大会が開催中は会場は24時間開いているので何時でも会場に行くことが可能なのだ。
朝早くからステージに立って練習しているのは殆ど日本人だ。徹夜組もいたのか何人かは疲れ顔だ。朝早くからステージを借りて練習している光景は毎年恒例になってきた。しかし、日本人以外はどうも練習しているというよりはまったりと深夜の遊びを楽しんだように感じる。それを見ると日本人がどれだけヨーヨーに力の入れているかが良く分かる。日本人は真面目だ。
そして朝の9時に会場。
会場内ではヨーヨーショップのブースも設けており、今回はInfinite illusions、DUNCAN、yoyojamなどが出展しており、こぞって限定ヨーヨーやらお目当てのヨーヨーやらを買いあさっていた。
この日は4A・5A・1Aの予選から始まった。
予選ということもあってかはじめは会場での席にはちらほら空席が見当り、のんびりムードだったが、予選が始まるとその場の空気が一気にステージに注目し、声援や歓声で大いに盛り上がった。
予選4A、一番初めのフリースタイル選手はアメリカの選手だったが、何故か居なかった為、日本の【ヤマダアツシ】選手が一番手となった。
物怖じもせず、相変わらず見事で綺麗なフリースタイルを披露し、観客をおおいに沸かせた。大会が始まったという気が改めて感じた。
今年から大会の予選は規定ではなく、1分間のフリースタイルに変わったのだが、日本ではお馴染みだった為か、あまり緊張もせず淡々と技をこなしフリースタイルを披露していた。
この日、予選終了後はラッキーさんの家でBBQパーティがあるということで、選手やそのご家族らはそそくさと会場を後にし、BBQ会場へと向かった。
日本人の多くは大会前ということもあってかホテルに残り、練習や各々のモチベーションをあげていた。
8/3 大会2日目。
予選二日目。そして4A・5A・AP部門はこの日が決勝だ。
この日も私は朝早めに会場へ向かった。
午前中は前日と同じように予選を行い、2A・3A・1Aを行いここでも日本人はおおいに盛り上がった。
とりあえず、予選が終わったということで、あとは結果をまつのみ。
しかし、安心している暇も無く、決勝はこの日の夜7時に行われる。各々が自分のコンディションを調整し、緊張し、時が来るのを待っていた。
夜の7時、決勝ステージはAPから始まった。
恥ずかしながら私、【ナカジマミズホ】が決勝フリースタイル一番手としてステージに上がった。その後も選手はAPという独自のパフォーマンスを披露し、観客を楽しませ。
ここで一つハプニングがあった。
決勝前に演技順がAP−5A−4Aと知らされていたのだが、直前になって順番が4A−5Aになったと報告が入った。両方出る選手にとってはとても迷惑な事だ。
しかし、選手の気持ちを落ち着かせる間もなく4Aからスタート。
日本人では予選に先陣をきった【ヤマダアツシ】選手・【オカダナオト】選手・【オクヤマエイジ】選手・【ニシムラタイキ】選手・【イワクラレイ】選手、アメリカからのシードだが【オオニシツバサ】選手も参戦した。
世界各国からのシード選手に加え、予選通過者の演技は流石というしかない。
ヨーヨーが身体全体を周り、なおかつキャッチすることもなく次々と出してくる技の難易度の高さ。各々のスタイルの違いから魅せられるパフォーマンス。10年前まではこんなスタイルのヨーヨーが出てくるとは誰も思わなかっただろう。
最後の選手が演技を終えた所で休憩。次は5A。
5Aの一番手もまた日本人であり、世界大会初出場の【クリヤマタカユキ】選手だ。
若干緊張気味ではあったが、彼のフリースタイルの最大の武器である勢いのあるパフォーマンスが観客を盛り上げてくれた。
5Aのスタイルも様々であり、手元にあるダイスの使い方や見せ方によってまた違った楽しみを魅せてくれる。4Aよりも後にできたこの5Aという部門もまだまだ進化するであろう部門の一つである。
日本人でファイナリストに残ったメンバーは一番手の【クリヤマタカユキ】選手・【オカダナオト】選手・【シチタトモヨ】選手・【ミヤムラソウジュン】選手、そしてシードの【マツウラタケシ】選手だ。
この日の演技が全て終了したところでステージでは次の日に行われるエキシビジョンのプレイヤーで誰が勝つかの予想ゲームをして盛り上がっていた。
一通り落ち着いたところで結果発表。
ファイナリストが全員ステージに上がり、3位から順々に呼ばれていく。
一つ一つの言葉に対しての観客の呼応が強くなっていった。
そうしてステージは余韻を残しつつも、明日にあるもう一つの決勝に向けてまた沈黙を始める。
さて、明日は最終日だ。
8/4 大会最終日。
気が付くと大会も最終日で、なんだかここで終わってしまうのも少し寂しい気がすると思ったが、この日決勝の人たちにしてみればそれどころではない。
午前中はスポーツ部門やスピントップのラダーなどが行われ、この日も決勝は夜の7時からだ。
前日で自分の部門が終わった選手は他の選手の邪魔にならないよう練習したり、他の選手との団欒を楽しんだりしていた。
5時から予定されていたエキシビジョンがスタートし、会場の雰囲気が少しずつ上がってきている。
エキシビジョンに参加した選手の中でも異彩を放ったフリースタイルをしてくれたのが【オノヒトシ】選手だった。
観客を楽しませるという事もあってか、演技にはヨーヨーだけに限らず、日本の玩具、<剣玉>を取り出し、見事2つを操って観客を飲み込んでしまった。
そして夜の7時。会場が騒ぎ始めた。まだかまだかと皆待ちきれない様子で観客席は満席、立ち見に限らず床に座ったりして見る人が出るくらいだ。
3A−2A−1A−Combinedの順で始まった。
3A、日本人ファイナリスト【タナミユウキ】選手・【イワタマサノブ】選手・【シマダダイスケ】選手の3名の誰もが素晴らしい演技をみせてくれた。
ヨーヨーを2個使ったストリングプレイが主なトリックが多い中、各選手、様々な趣向を凝らした新しいタイプの技を見せ会場を沸かせていた。
2Aでは【カナイシュウヘイ】選手・【ヤマモトタクマ】選手・【ジョンアンドウ】選手・【サイトウリュウセイ】選手・【ヨコヤマコウジ】選手・【フルカワヤスシ】選手・【ヤマダアツシ】選手・【サイトウシンジ】選手が参戦し、全力を尽くし、ステージ上で難易度の高い技のオンパレード。今まで積み上げてきた練習量がそのフリースタイルを物語っているようだった。
【ヨコヤマコウジ】選手の演技が終了した瞬間、会場はスタンディングし、拍手と共にKO-JIコールが会場には響いていた。
興奮冷めやらずのままステージは1Aへと移る。
映画を立て続けに見るとこうなるんだろうと思った。頭の中で今起こった内容を整理できず、目を使いすぎた為か少し頭痛がした。
しかし、そんな私の頭痛などよそに、休みなくステージは続く。
次の1Aのステージも負ける事無く盛り上がる。
日本人ファイナリストは【スズキヒロユキ】選手・【キタガワタダシ】選手・シードの【オノヒトシ】選手。
今回の1A参加者は予選だけでも90人を超えたという。予選方式も他の部門と違い、2回戦勝負の末、勝ち残った選手とシード選手がファイナリストとなる。
その予選もあってか、かなりレベルの高いフリースタイルばかりで正直、私としてはどこまでが技なのかというくらい1Aの技は細かすぎる。
アメリカの【Yuuki Spencer】選手の演技には誰もが見入った。元々、彼のスタイルはスピードが重視されていたが、今回は構成力も高く、演技が終わった瞬間、会場は拍手の海と化し、今大会2度目となるスタンディング、そしてYu-kiコールが会場を覆った。
その後、Combinedのフリースタイルを終え、全項目が終了した。
あとは結果を待つだけだ。
そして結果発表。
その場は歓喜と悲嘆と、全ての感情が入り混じった空気になった。
毎年、予選を通過出来るか、自分の満足できる演技が出来たか等、各々の思いを込めてこの世界大会に挑んでいる選手達。
日常生活では仕事や学業に追われる日々。その中で、自分が出来る限りの努力を尽くし、時には周りにいる仲間にかけより助けを求め、なにより自分自身のスタイルを求めこの大会に挑んで来た人たちが殆どだ。
結果が出た選手、思うように終えられなかった選手、しかし結果は事実となる。
勝者がいれば敗者がいるように。
勝負に平等は無い。だけど、その人がやってきた功績は必ず周囲には伝わっているだろう。
この大会では毎年様々なドラマが作られ、今年もたくさんのドラマが作られていった。
私はそれを見ているだけしか出来ないが、彼らが作ったドラマの一つ一つを忘れることは無い。
それは儚くとも消える夢ではないから。
このヨーヨーという世界共通の玩具で作られたドラマをまだ見続けたいと思ってしまった私は、来年も作られ続けていくドラマを見にまた、このフロリダの地に足を踏み入れるんだろうか。
会場でヨーヨーを楽しんでいたご老人達みたいに、いつまでもこの玩具で遊び続けられるような社会に日本もなれば良いのに、と会場の隅でヨーヨーをしながら思った。
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【 大会結果 】
| | 1A | 2A | 3A | 4A | 5A | AP |
| 1st | Yuuki Spencer | サイトウシンジ | タナミユウキ | オクヤマエイジ | Tyler Severance | イシグロトモナリ |
| 2nd | スズキヒロユキ | ヨコヤマコウジ | キムラケンタロウ | イワクラレイ | マツウラタケシ | イワクラレイ | |
| 3rd | Paul han | サイトウリュウセイ | シマダダイスケ | オオニシツバサ | ミヤムラソウジュン | steve brown |
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