ヨーヨーの発祥の地は中国だという説が現在では一番有力だ。
しかし、いつ頃、何の目的で、誰が作ったかなどの詳しいことは今だ不明である何とも不思議な玩具である。
古代ギリシャ時代には人がヨーヨーをしているの絵が描かれている花瓶やテラコッタ製で出来ているヨーヨーのようなものがあり、現在アンゼンス博物館に保管されている。
それから時は過ぎ、ヨーヨーが再び歴史上に現れたのは18世紀頃になる。
調べたところによると一番古い文献は1720年(享保5年)大阪で発行された書物の中に「ヨーヨー売り」の絵と文献が残されている。
その後、そのヨーヨーは日本からオランダに渡り、様々な国に渡った。
18世紀末にはヴィゼ・ルブラン婦人が書いたとされる「未来のルイ17世」という画が最も有名だ。
当時4歳とされるルイ17世がヨーヨーをぶらさげて立っているという画である。
その時代、貴族らの上流階級達の遊びが下々へ、或いはその反対で下々の流行が上流階級達の間に広まったかは定かでないが、当時全ての人に愛された玩具だったということは間違いないだろう。
18世紀に世界を魅了した玩具、ヨーヨーはその後の19世紀にも衰えることなく人気を博し、ヨーロッパからアメリカ、日本で再び流行となったのが昭和8年頃である。
それから少しの間、低迷したものの、日本では1975年にコカコーラヨーヨー、1997年にハイパーヨーヨーが流行するという、今日までにヨーヨーは日本の文化の一つとして歴史に名を刻んでいる。
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